展開から縮小、主軸強化へ

居酒屋やファミレス大手が、
店舗の種類の絞り込みを進めているそうで。


具体的には、
ワタミ焼肉店から撤退、
すかいらーくがビルディをガストに転換。
過当競争で採算の取れない事業を整理したわけです。



これを読み替えてみると、
戦いの場としての視点を転換したと言えるのでは?



外食市場というフィールドがあって、
そこで消費者が選択をする。
新宿?池袋?(どの地域に出かけるのか。
和食?フレンチ?中華?(どの系統にするか。
どこがいい?(どの店にするか。


消費者の選択にはいろんな段階がある。
まぁ、どの段階から絞っていくかは人それぞれですが。



幅広い店舗種類の展開は、
系統選択の段階で篩い落とされた顧客を掬い取ろうとする戦略。
外食市場を網羅的に開拓しようとする戦略。


ここから手を引いた居酒屋・ファミレス大手は、
戦略を、自社の主力分野の強化に転換しています。
ということは、
視点を、外食市場というフィールドから、
知名度のある主力分野のフィールドへと移したわけです。



次に必要となるのは、主力分野の強化、つまり、
どの店にするかの段階で選択されるための、他店との差別化。
似たり寄ったりの居酒屋・ファミレス市場で、
企業の柱となった店舗の特色をもう一度見直し、
それを積極的に前面に出していく方向での店舗改革。


質・量・コスト。
最良の環境で、最良の条件を提供する。
今後の展開が見ものです。