純な想い
屋久島には、花粉症がないらしい。
空気がきれいで、雨が降ってばかりだから、
花粉が舞うことがないせいだろうって。
純粋な旅がしたい。
と前回、書きましたが、
何か作品を見るときもまた、
純粋にそれと対峙したいと思ったりします。
というのも、先日いってきた文化庁メディア芸術祭。
アニメーション部門 大賞作品についてのお話。
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/animation/001039/
一緒にいたコンテンツ系の人は、
純粋に感動していましたが、
私は、そうも問屋が卸さなかった。
たしかに、美しい景色描写に、
セリフなしに、淡々と描かれていく。
懐かしさと、切なさと、どこかあったかい空気と。
でもね、おじいさん、
ただ淡々と生きていることが、
私にはどうしてもひっかかりました。
目が覚めて、部屋が浸水していて、
「来たか。さて、上へと行こうか。」
そんな日々を繰り返す人生なんですか?
あなたは一人で、
ただただ高くなっていく家で、
何のために生きているのですか?
環境問題とか、大切な記憶とか、
そういった話もわかるけど、
私は、「生きる」ことの意味を考えてしまった。
それはきっと、
私自身がそれを探して生きているからなのだろう。
私はきっと、日々を淡々と生きてはいけない。