world end
さぁて
そんな君には
自己弁護の意図を以て
これを薦めようではないか
僕が
どういう想いで
不安定に安定を求め
身を削ぐように進むのか
少しは理解する気に
なってくれるかもしれない
繊細な感覚を持つ君は
そんな傲慢さにすぐ気付いて
解り合おうなんて更々思わない
そう吐き捨てて通り過ぎるだろう
何かを期待する甘さなら
この辺にでも置いてくからさ
パンドラの箱なら
今までも抱えて歩いてきた
今更一つ増えたくらいで
そう大したことではないよ
開けられる事への恐怖感なんて
あの辺にでも置いて来たからさ
君に見捨てられるくらい
そう大したことではないよ
君を愛する気持ちなんて
この辺にでも置いてくからさ
そうして長い年月を経て、
この地に雨が降り注ぎ、
幾度も嵐が訪れて、
強い雨風に晒され、
水が流れ、土が削られ、
河になり、深い谷になり、
濁流に呑まれ、谷底へと沈んでいく。
君に似た花を ポケットに忍ばせて