world end

Pur2007-05-19

さぁて

そんな君には

自己弁護の意図を以て

これを薦めようではないか


僕が

どういう想いで

不安定に安定を求め

身を削ぐように進むのか

少しは理解する気に

なってくれるかもしれない


繊細な感覚を持つ君は

そんな傲慢さにすぐ気付いて

解り合おうなんて更々思わない

そう吐き捨てて通り過ぎるだろう


何かを期待する甘さなら

この辺にでも置いてくからさ


パンドラの箱なら

今までも抱えて歩いてきた

今更一つ増えたくらいで

そう大したことではないよ


開けられる事への恐怖感なんて

あの辺にでも置いて来たからさ

君に見捨てられるくらい

そう大したことではないよ


君を愛する気持ちなんて

この辺にでも置いてくからさ





そうして長い年月を経て、

この地に雨が降り注ぎ、

幾度も嵐が訪れて、

強い雨風に晒され、

水が流れ、土が削られ、

河になり、深い谷になり、

濁流に呑まれ、谷底へと沈んでいく。





君に似た花を ポケットに忍ばせて