夢を忘れる

   「歌がそこに在るから歌うんだ」


感覚を開くというのは

いいものを沢山感じられるということ

と同時に

不快なものも沢山入ってくるということ


世界は常にそこに在る

あたりまえの風 あたりまえの夕日


感覚を開くと

世界が雪崩れ込んできて

自分なんてものは すぐに掻き消されてしまう


  「ダンスになりたい」


大きな世界の一部でしかない

それはすなわち 世界の一部であるということ



目を瞑って

そこに在るのは体性感覚が統合された世界


視覚を捨て去り

嗅覚も 味覚も 聴覚も 役に立たない

肌で感じ取ることのみが意味を持つ世界


雪崩れ込む世界に自分が霧消していく

夢を忘れるとはすなわち そういうことだと想う



  とある人物の imaginary world から

  一歩外へ踏み出すと 鮮やかな色彩の点が広がり

  後ろを振り返ると 淡く凛とした夕暮れ空が広がる


  点と線だけで描かれた絵のような

  日常から懸け離れた遠近感の中から

  身に切実な距離感を受ける空間へ




行ってきました☆

 ・ashes and snow お台場
   http://www.ashesandsnow.org/

 ・日本科学未来館
   http://www.miraikan.jst.go.jp/